木の手摺にアクリルパネルを組み込む。視線が抜ける階段をつくる木製パネル手摺
階段の手摺の間に透明なアクリルパネルを入れると、手摺の存在感を抑えながら、階段まわりの見通しを確保できます。新築の某様邸の階段では、こうしたパネル手摺を木でつくり、現場で納めやすいよう接続部やパネルの納まりを工夫しています。
リビングに面した直階段
リビングの壁際に設けられた直階段です。白い塗装のひな段化粧桁に木の踏板を載せ、階段下にはソファや棚が置かれています。

手摺越しに階段の奥の壁や吹抜けまで見えるため、リビングの一角にある階段でも圧迫感がありません。
スチールではなく木でつくる

パネル手摺はスチール製で計画されることが多く、木製でつくる場合は特注品での対応になります。あわせて、パネルをどのように納めればきれいに仕上がるかも検討が必要です。
今回は手摺材にゴムの木の積層材を使い、笠木と縦桟を組み上げています。明るい木の色は踏板や床の色味とも近く、白い壁と桁の中でやわらかなアクセントになっています。
現場での納めやすさを考えた接続とパネルの納まり
木製のパネル手摺では、現場でどのように組み立てるかが仕上がりを左右します。今回の工夫は次の2点です。
- 接続部はダボでつなぐ:手摺材どうしの接続にダボを用いています。
- パネルは桟の溝に納める:桟に溝を設け、薄いアクリルパネルを納めています。
この工夫によって施工を円滑に進められ、パネルまわりの納まりもすっきりと見える仕上がりになりました。
完成した空間
窓際の木の天井と白い壁に囲まれたリビングの一角に、木の手摺が斜めのラインを描いています。

階段の上り口側から見ると、笠木が踏板に沿って2階まで続いている様子が分かります。
